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まだまだ見てて危なっかしいし、高校生の時から全く成長してないな。外見はこんなにも大人っぽくなったのにな。
「あれ……ええっと…………ご飯炊けてないじゃーん!! スイッチ入れ忘れたーっ!! どーしよ?」
なつみはうったえかけるような瞳で俺を見つめる。
「ばかだな!」
「はあー、駿ちゃんだって昨日ここのランプが光ってなかったのに気がつかなかったんでしょー! 同罪だよ。同罪!」
「いやいやだってそれはなつみの仕事だったろ! 俺は関係ない」「もお……いいよ。よし朝ごはん食べに行くよ。ほら、早く仕度して」
なつみはエプロンを床に脱ぎ捨てながら言った。
「エプロンを捨てるな! それにこの途中まで作ったおかずはどうするんだよ?」
「ん、そんなもの適当にラップして冷蔵庫にしまおう。ほらほら早くしよ」
なつみに急かされ素早く仕度して家を出た。散らかった調理器等はそのままになった。
まったく……なつみといると毎日退屈しないな。
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