写真

9/10
前へ
/13ページ
次へ
「で、逃げてきたの?」 「うん・・・。」 次の日私は梨奈に昨日あったことをすべて話した。 呆れたと言わんばかりの顔。 「そこで『私が好きなのは・・・』みたいな展開にもってかないと!」 「だ、だってー!」 「刹那!」 梨奈と話していると聞きなれた声がした。 思わず肩がビクリと動いてしまった。 「昨日!」 「え、あ・・・。うん///」 「昨日の写真優勝した!」 刹那のおかげ! と両手をぎゅうっと握って喜ぶ朔。 やっぱり好きだなと思っていると 朔は昨日の写真と言って、写真をおいていってしまった。 私が見るより先に梨奈にとられた。 「・・・これはやばいわ。」 「え?何、何!?」 「これで気づかないとか天海バカだね・・・。」 ちらっと覗くと 顔を真っ赤にして、上目遣いになっている私の写真。 しかもアップだし・・・。 「は、恥ずかしい・・・。」 「これ、明日校内にでるよ。」 「えっ!?やだやだ!!」 「無理でしょ。」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加