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――桜舞い散る4月。
私は夢の高校生になった。
友達曰く、性格はとても女らしくはないらしい。
その上、彼氏もいない。
いま、欲しいものは彼氏――ってわけでもないけど、彼氏はほしい。
まぁ、こんな私に出来ないと思うけど。――夢見るくらい、いいと思う。
何故、私は変なことを言ってるのだろうか。
ただ、自慢したかっただけなのだろうか?
私がそんなことを考えていると、
「……凛音?」
どこからともなく声が聞こえた。
誰かと思い、振り向くとそこには、すごい美女がいた。
髪の毛は淡い色で、長さはボブで、内巻き。瞳もぱっちりしていた。それに、まつげは私よりも何倍も長かった。
真逆すぎて、私とは無縁のような気がする。
私は黒髪でロングでストレートだからだ。
私が何も言わず、彼女を見つめていると。
「覚えて……ないの?」
「うん……」
私がそう言うと、彼女は驚いた顔をして、自己紹介をした。
「藤岡愛佳だよ?」
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