246人が本棚に入れています
本棚に追加
「日陽の左目、ホントにあんな眼帯で抑えられてるの?
最近夜もつけたまんまだし…」
「昨日とったのか?」
「とりましたよ
夜は大丈夫なんでしょ?
相変わらず綺麗でしたよ」
この世の中は
平凡な人間で溢れている
しかしながら
何十万分に1人の割合で
特殊能力や特殊体質を持ち合わせた人間が生まれる
そしてその人間は
危険人物の対象となり
国が保護する
というのは建て前で
実際には
保護という管理の元で
国家プロジェクトの材料となり
国が監視するこの施設で
残りの人生を過ごすことになる
1度入れば
出ることは許されない
外部との接触を断った
獄観の場所
俺達は此処を
“箱”と呼ぶ
.
最初のコメントを投稿しよう!