02号室

3/10
前へ
/90ページ
次へ
「日陽の左目、ホントにあんな眼帯で抑えられてるの? 最近夜もつけたまんまだし…」 「昨日とったのか?」 「とりましたよ 夜は大丈夫なんでしょ? 相変わらず綺麗でしたよ」 この世の中は 平凡な人間で溢れている しかしながら 何十万分に1人の割合で 特殊能力や特殊体質を持ち合わせた人間が生まれる そしてその人間は 危険人物の対象となり 国が保護する というのは建て前で 実際には 保護という管理の元で 国家プロジェクトの材料となり 国が監視するこの施設で 残りの人生を過ごすことになる 1度入れば 出ることは許されない 外部との接触を断った 獄観の場所 俺達は此処を “箱”と呼ぶ .
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

246人が本棚に入れています
本棚に追加