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「か…みやさ…はっ?幸せじゃないからっ…だからそんな自信ないんです…か?…っく……」
どうせ涙が止まらないなら、伝えなきゃ。
「小野君……」
「ないちゃって…ごめんな……さっ、でもっ…俺は…幸せ…でっ」
「小野君、僕が…」
「大輔?」
「あに…きぃっ…グスッ」
「よしよし、」
やっぱり兄貴は優しくて。
優しく抱きしめてくれた兄貴の腕の中で温もりを感じながら泣いた。
と、その時………
「あれ?
ここは小野君が恋人である…恋人である僕に抱きつくところだよね?
大事な事だからもう一回言うよ?
[恋人である]僕のところに…
それを僕が抱きしめ謝るとかじゃ……」
「へ……あっ…か、神谷さっ!!!」
神谷さん、いきなり何言って…
「へ?小野君、真っ赤になって焦ってどうしたの?」
「ぜ、全部口に出て…ます…けど。」
「えぇっ!!?ご、ごめ…つい本音が……」
本音って!?
あのツンデレな神谷さんが……
「あの、神谷さんって俺の事好きですか?幸せですか…?」
「なんだよ、当たり前じゃん。」
俺は……
そんなに気負う必要無かったのかな?
「大輔、わかったか?だからもう悩むなよ?」
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