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確かに喋っているのは見たことがないが、男子制服を着ているし肌は白いし整った顔をしているが胸は膨らんでおらず髪も短い。
「男……だよな?」
「残念なことになー。でももう性別とか良いかなって…いや女のが良いけどさ、欲を処理するには男のが都合が良い時ってあるじゃん?」
なる程、強姦しようとしてたというわけか。
察しの良い神谷はすぐに納得がいった。
「あー、今日は許してあげてくんない?」
「まあ、柔道の段所持者に逆らうのは怖いからなー止めとくか…」
「えー?俺そんな強く無いけどねー??」
「仕方無ぇから今日は右手にお相手してもらうよ」
一通り笑った後、神谷のクラスメイト達は帰って行き、その場には神谷と強姦されそうになっていた神谷の後輩だけが残さた。
「ハァ、大丈夫?」
「全く…アイツらもノリでやったんだと思うからさ…」
「許してあげてくれない?」
「多分今後やってこないと思うし」
神谷が気遣って言葉をかけてやるが男は倒れ込んだままピクリとも動かなかった。
いい加減神谷も腹がたってきた。
助けてもらったというのに礼も言わないのだ、この男は。
「なあ、お前……っ」
そこまで言って神谷は唖然とした。
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