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「そーかな?あ、コチラ二年の小野君。杉田君だって文実なんだから見たことくらいあるでしょう?」
「は、はじめ…まして…小野で…す。」
「あぁーーーっ、小野大輔さんですかッ!!?」
いきなり登場した杉田は小野を改めて見て声をあげた。
対して声をあげられた小野はきょとんと首をかしげて口を開いた。
「お…俺、なんか有名……なんですか?」
「有名ですよ!小野さんは装飾班だから知らないかもですが…、今年のミスターコンの事前投票でも二年生ダントツ一位のハンサムボーイ!!!」
「え……ぁ……っ」
ワタワタとする小野を無視して杉田はさらに続けた。
「女装コン事前投票でも一位、去年だって両方一位だったのに近付き難いオーラのせいで実行委員が結果報告に行けずに棄権あつかいだった…」
「すぎ…た……く、ん?」
「俺とも友達になりましょーっ!!!」
神谷はチラリと小野を見て、何か言ってあげてという意味で軽く頷いた。
小野はそんな神谷の姿に安心しながら杉田への警戒心を無くしていった。
「うん、こちらこそよろしく……ね?」
またも首を傾げながら言う小野に杉田は
「可愛いですーっ」
と言って抱きついた。
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