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あれから一週間、ようやく小野君は座って喋れるくらいまで回復していた。
あの日、奇跡の生還を果たした小野君はどんどん回復していった。
医師達までもが『奇跡だ』と話している所を聞いたから本当は滅茶苦茶危ない状況だったんだろう。
でも……小野君が生きてて本当に良かった。
「もう、間違え無いで下さいね。」
耳元で小さく囁く安元君に僕は力強く頷いた。
「神谷さんっ食べさせて下さい!ほら、俺今手を使え無いんで!」
「はぁ……仕方無ぇなぁ…」
「やっぱりダメですよね……って、えッ!!?」
「ほら、あーんして?」
「や………あの…神谷さん?」
「なぁにー?真っ赤だよ、大輔?」
「っっっ!!!」
「兄さん、俺も小野さんにあーんってしたいです!」
「杉田君はダメだよー、大輔は僕のだからね?」
「安元さん…神谷さんのキャラが変わって気持ち悪いです…。俺吐きそうだし…」
「中村、俺もそれ思った。」
久しぶりに集まったDG5での時間はいつもと変わらず明るかった。
しばらくして、
「んじゃ、このバカップルの邪魔しちゃいけないので俺は帰りまーす」
「あ、じゃあ俺も次の収録の時間危ないので失礼します!」
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