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「起きたんなら一言お礼とか言っても良いんじゃないかなぁ?俺、道に倒れてる君を助けたんだよー」
…折原臨也を演じてる時の声だ。
「やっぱり夢じゃないのか…」
よりによって臨也に助けてもらうなんて、俺はこれからどうすれば良いんだろうか…
「夢?何のこと?」
「あ、いや…助けてくれてありがとうございます。失礼します。」
「ちょっと待ってよ」
「うぎゃっ」
早急に此処から出るべきだと、すぐに立ち上がって出て行こうとした俺の首根っこを臨也は掴んだ。
途端に首がしまって変な声がでる。
「な、なんですか?」
「君さー、何者だよ?俺も出来る限り君の情報を探してみたんだけどなーんにも見つかんないんだよねー?」
そりゃそうだ。
だって俺はこの世界の人間じゃないから。
…まぁそんな事も言う訳にはいかず。
「あーっと…個人情報保護法とか適応されな…」
「されない、ていうかさせないよ。俺は情報屋だしね?それより、俺の質問に答えてくれないかなぁ?君は何者?」
「はぅ…」
どうすれば良いのだろうか。
どうせ言っても臨也は信じない、とは思わない。
が、確実にややこしくなるのは絶対だ。
そんな状態はごめんこうむりたい。
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