いちっ

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まあ、見てわかると思うけど、俺は馬鹿だ。いつも追試の常連だし、テストをやれば一桁なんてざら。 結構な進学校なのになんで受かれたのかが不思議になってくるくらいだ。 「ねえー二人ともお願い……。教えて?」 俺が若干の涙目で二人を見上げると顔を赤くした青龍が目を反らし、朱雀は顔を輝かせて抱き付いてきた。 「俺に任せろ、白虎。お前のその頭、根本から変えてやるっ」 朱雀がわけのわからないことを言い出すのはいつものことだ。
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