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「昨日も振ってたからなぁ…」
大志は目を虚ろにしながら応える。
「あんたは竹刀振らないと寝れないの?」
「素振りは基本だ。」
大志は当然のように言う。
どうやら大志は剣道部のようだ。
「おっす」
そんな会話をしていると後ろから声をかけられた。
「大志、相変わらず眠そうだな」
「寝坊して朝練に遅刻してるお前に言われたくないぞ、晋」
「晋悟おはよー。
今日も社長出勤?」
晋悟と呼ばれた少年は日焼けした肌が特徴的であった。
野球帽を後ろ向きにかぶっていることから野球部と推測できる。
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