そして僕は決意する……多分

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 怒っている理由もなんとなく分かる。けどここは触れてやるのが正解なのだろうな。 「別に銃を使う理由が余裕からきているわけでも、馬鹿にしているわけでもないさ。だからあまり怒らないでくれよ」 「……気付いているなら直してほしいところですが、私にはそんな口出しをする権利はありませんね」  へいへい、分かりましたよーだ。 「時間になったら教えてください。さっきも言った通り僕は時間を潰してきますので」  優衣を無意味に怒らせた感じがしないでもないな。観察部屋に向かうが、先程と違って一度通って来た道だ。余程複雑な道でない限り、道を覚えることぐらい僕にだって出来る。その為坂之上さんを放置して我先にと歩き出した。  どうしてか分からないが訓練部屋に来てから……いや、来る前からも全然人と会わない。偶然にしては出来過ぎている気がする。多分坂之上さん辺りが気を使って人払いでもしたのだろう。  殺風景な廊下をひたすら進む。同じ景色が永遠と続いている所為で気味が悪くなってきた。坂之上さんといたときはこんなことは思わなかったのにどうしてだろうか。  少しの間、自らに自問自答を行ってみた。その瞬間、廊下を照らし続けていた電灯の一部が突然点滅した。  いきなり起きた出来事だったので思わず、ビクッと震えてしまった。……うん、そうなんだよね。僕怖いの嫌い。  さっきまで気味が悪いだけの空間だったにも関わらず、今現在は恐怖を生み出す最悪な場所へと変化してしまっている。  
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