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「あれ?正義は部活行かないの?」
これはびっくり。正義が部活を休むことは殆んどないから尚更だ。
「いや、行きたいのは山々なんだけどよ。年甲斐もなくはしゃいで見て回って所為で結構疲れが溜まってしまった」
余程眠たいのか、手で隠す仕草すらしようとせずに大口を開けて欠伸をしている。
「いざ部活をするとなったら眠気も吹っ飛んで大丈夫だと思うが、今日ぐらいは休むことにするわ。というわけで早く帰ろうぜ」
僕は部活に入っていないから元々帰るつもりだったけどね。
「そうだね、僕も疲れたから早く横になって休みたいよ」
急いで病院に行かなければならないほど重傷を負ったわけではないが、医療機関で見てもらった方が回復が速いのは事実。よし、悪の組織にでも行って診察してもらうか。
そうと決めてからの行動は早い。すぐさま学校を出て、帰宅途中の道で正義と別れる。家に着くと制服から私服に着替え、スーパーアクーノへと足を向かっていった。
自転車で行っても良かったのだが、自転車に比べて徒歩の方が痛みが少ない……と思う。わざわざ痛い思いをする体験したくない。一応バスやタクシーも無くはないけど、節約を怠ってはいけない。
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