悪の組織 強襲 危機一髪

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 悪の組織にいた時間はなんと三十分。インスタントラーメンが十個作れる時間で僕は帰された。それを言うのも、悪の組織に自力で歩いてこれる奴が重傷なわけがない、という主張を述べられた。  確かにそうだな。すぐに納得した僕ではあったが痛みがあるのに変わりない。そのことを熱心に伝えると、なんと湿布を手に入れることが出来た。  …………嘘だろ?  思いっきり切られたんだぞ?切れ味が無いとはいえ、剣で切られたんだぞ?そんな僕に対する処置が湿布一枚だと?……ふざけるな!! 「その湿布、確か新製品で良く効くらしいぞ」 「それじゃあ失礼します。ご迷惑を掛けました」  以上、僕と湿布を渡した人との会話。   まぁ、確かに僕は見てもらう側だから好き勝手言えない。しかし新製品か……凄いんだろうな。出来れば一日……いや、半日で治ってほしい。  新製品の効力とやらを、早速家に帰って試してみるとするか。  ――――今回のオチは想像通り。新製品の湿布というのは真っ赤な嘘であり、実際はただの湿布を貼っていた。それを知ったのは次に悪の組織に行った時のことである。     そしてもうすぐで二学期が終わるという時に、“それ”は起きた。
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