悪の組織 強襲 危機一髪

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 おい待てゴラァ正義!!お前、女子の着替え姿見やがったな?なんてうらやま……けしからんことをしやがった。これは成敗するしかあるまい。 「正義、先生呼んでくるね」  僕の声は女子達の悲鳴にかき消されることなく正義に届いた。 「おい待て優介!!これは一見俺が女子から暴力を受けているように見えるが違うぞ!!これは女子とのコミュニケーションだ、だから先生を呼ぶのは止めてくれ!!」 「ははは、凄いね。ウケるウケる」  いくらなんでも女子とそんなコミュニケーションを取りたくはない。その言い訳は酷いを超えてキモイぞ。  正義が気付いているか分からないが、僕は先生を呼ぼうとしている気なんて全くない。ただ、関わっていると僕にまで火の粉が飛んできそうだからなるべく距離を取ろうとするだけだ。  教室に残っていた他の男子も今回の事態について気になるようだったが、正義が関係していると知るや否や体育館へ向かっていった。そう判断する理由が分かる僕は、男子の最後尾となる形で後をついていく。  未だ頑張っている正義を放置。僕に何か言いたそうにしていたが、解決もしていないのにそんなことをする余裕がない風に見えた。  ――――とまぁ、そんなことがつい最近起きたのであった。余談ではあるが、正義は無事に誤解を晴らすことが出来たそうだが、話のオチとしては少しつまらない。  さて、体育館に向かうとするかな。 
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