悪の組織 強襲 危機一髪

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『今からとある場所を爆発させる。なに、心配はいらない。最初は人がいないところを爆発させるだけさ。まずは三ヶ所同時にいこうか』  まだ放送続いているの?先生仕事してくださいよ。冗談とはいえ、爆発だなんて物騒な言葉を言わせるだなんて。 『では、カウントダウンに移りたいと思う。三、二、一……』  ははは、カウントダウンとか子供かよ。  ――――零。  いきなり体育館に繋がる唯一の廊下が爆発した。僕の目の前で。 「嘘だろぉぉぉぉぉぉ!?」  ちょっと、待てや!!本当に爆発するんか……って爆風に乗じて色々な破片が飛んで来てるんですけどぉぉぉぉぉぉ!!  咄嗟のことで驚いても対処だけはしっかりする。飛んでくる瓦礫を冷静に見極め、最小限の動きで避ける。そして後退を踏まえながら爆風からの影響を逃れる。  いやー、危なかった危なかった。さてと、放送主殺すか。 『どうだい?この放送を聞いている諸君らに今の爆音が聞こえただろう?』  黙れ。 『もう気付いている人もいるかもしれないが、携帯を含めた電子機器は使用不可となっている。外部との通信は無理だ』  え?そうなの?どれどれ……あ、本当だ。何か変なことになってる。 『直接脱出しようとしても無駄だ。外へ繋がる道は全て我々が封鎖している。それに、無駄な抵抗はしないことだ。爆弾はまだ学校内に残っている』
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