季節の変わり目は体調に注意

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ホームルームが始まる直前になっても石動兄妹は中々来ない。 何かあったんだろうか。 それとも単なる寝坊か。 真実はまだ分からないけど僕が二人を心配することはない。 何故なら僕は悪の組織の人間だから。 呆気ないけどその一言で解決してしまう。 悪の組織にいると明らかになったら、世間や知らない人はおろか友達までも僕を非難するかもしれない。 もしそうなれば……いや、考えるのは止めよう。 こんなネガティブなことを考えても仕方ない。 思考を止めた途端、学校内にチャイムが鳴り響く。 思いの外考えに集中していたようだ。 一分も経たない内にドスンドスンと廊下から足音が聞こえてきた。 これは比喩的表現であって実際にはこんな酷くない。 力強く教室の扉を開けて入って来たのはやっぱり澤谷先生だった。 相変わらずむっさい顔してるな。 実はゴリラかチンパンジーと仲が良いのでは? 種族を越えた友情……痺れるね。 「ん?石動兄妹の姿が見当たらないが一体どうした?誰か何か聞いている奴はいないのか」 澤谷先生も石動兄妹の行動は把握していないみたいだ。 一人ならまだしも二人がいないのはおかしい。 これはいよいよ事件か何かに巻き込まれたかな。オラわくわくすっぞ。
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