プロローグ的みたいな?

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いきなりだが、 何処か暗い空間を僕は宙でさ迷っていた。 周りは何も見えないのに自分の姿ははっきりと見える。 そして僕の意思とは裏腹に体は勝手に移動していく。 勝手に移動はしているが体は普通に動かせた。 なので移動に抵抗する気はなく、あるがままに委ねる。 まず始めに、今現在僕に降り掛かっている現象についてある程度推測はついている。 これは夢だ。 何故かは分からないけど、直感で分かった。 夢であることを認識している夢のことをなんて言うのだっけ? まぁ、考えるのが面倒だからどうでもいいけど。 ユラリユラリと浮いて移動している様子は少し楽しい。 だけど周囲は真っ黒だからどこに向かっているのか見当はつかない。 不思議な夢を体験している真っ最中だけど、夢というのは大体起きたら忘れる。 これは実体験に基づいているから間違いない。 つまりこれも忘れてしまう可能性が高い。 どうでもいいけど、夢は本人の深層意識を映し出すと聞いた時あるようなないような気がする。 これは一体僕の何を映し出しているんだ?
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