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燃えたよ……
燃え尽きたよ……
真っ白になるぐらいに……
前以て言っておくが僕は別にボクシングをしていたわけではない。
ただただ疲れただけ。
理由は先程先生が立ち去る間際に言った宿題。
なんとかホームルーム直前になって終わらすことが出来たがその副作用ともいうべき疲労が半端ない。
僕と同じ理由で疲れ果てている仲間が他にもいるので少し心強く感じてしまうは気の所為ではないだろう。
その一人である正義は顔面を机へ伏せていてピクリと動かない。
「全くよー、どうしてあの先生が出す宿題は難しくて量が多いんだよー」
机にキスをしている体勢を保ったまま嘆いている正義。
そのことには激しく同意しているので僕もそれに便乗する。
「それについては同感。あれは僕達を過労死させる為の攻撃かと思う」
「あははは、二人共駄目やなー。ワイみたいに勉強が苦手な者は計画的にやるもんや」
「昨日宿題が出来てなくて泣き付いて来たのはどこの誰だっけ?」
「ギクリ」
わぁーお。
今時ギクリ、なんて効果音を口にする奴を見つけるなんて……珍しいこともあるもんだ。
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