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それにしてもいい考えかもしれない。
久しぶりにみんなで遊ぶというのは楽しいものだからね。
正義はともかく、洸がいないのは少し寂しいが、一々気を使っていたら遊ぶ楽しさも減ってしまう。
「なら三人も誘ってみるよ。拓也、遊びに行くのはいいけどどこで遊ぶの?」
「そう言われても俺はここら辺の地理は疎いからな。優介の方がよく分かっているんじゃないか?」
期待されているなら僕が考えるしかないな。
ええと、多人数でも遊べる場所か……
お、そういえば悪の組織の基地には色々あったな。
ゲーセンもあったし全国的に有名なファーストフードチェーン店もある。
よし、そこへ連れていこう!!
って僕の馬鹿!!
……一人でノリツッコミとか寂しすぎる。
悶々と悩んでいる最中に正義が何か呟いたのが耳に届く。
「……なんで自分の頭を叩いているんだ?」
うるさい。
つまらないことを言った自分に叱咤している所だ。
ポカポカと可愛らしい音ではなくてゴツゴツと石と石をぶつけ合ったような鈍い音を立てながら叩いているから結構痛いけど。
ていうか本当に痛い。
もう止めよう。
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