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「とりあえず女性陣にも聞いてこようかな。正義、手伝って」
「いやだから、俺は行かないのに何でそんなことをしないといけないんだ?」
ちっ、肝心な時に限って使えない奴だな。
文句の十個や二十個でも言ってやろうとしたが、正義は僕から逃げるかのように「部活言ってくるぜ!!」と慌てて教室から出ていった。
それなのにまるで都合の良い理由があって嬉しそうな顔だった。
「しょうがないな。僕がみんなに聞いてくるから次郎達はちょっと待ってて」
さながら事情聴取を行う探偵のように意気揚々と向かう。
まずは同じクラスの花梨から聞くか。
ええと、花梨は……いたいた。
おお、都合良く梨花もいる。
「やぁ、若いお二人さん。ちょっといいかな?」
花梨と梨花は複数の女友達と話していたけど、僕が二人に用があると話し掛けたら簡単に貸し出してくれた。
名前も言わずに伝わるなんてある意味凄いと思うのだが……
「それで一体何の用なの?つまらない用事なら殴るわよ」
「今から拓哉達と一緒に僕の家で遊ぼうと思っているけどどうかな?後詩織にも聞こうと思って……あ、正義と洸は部活で参加無理だから」
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