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「へぇー、梨花って凄いんだね」
「あんたはもっと気の利いたこと言えないの?」
「気の利いたことって言われても僕には精々これぐらいしか……はっ!!」
全国的に有名な旅館の跡取り娘。
そんな梨花と結婚したらつまり逆玉になれる可能性が高い。
ここは僕に良い印象を持たせていずれ僕がその座に……よし!!
「梨花さん……僕と結婚して下さい」
「誰がプロポーズしろって言ったのよ!!」
「~~~~~~!?」
く、首を絞めないで……
それ以上……やられたら……いしきが……し、しむ……
「そ、そんな、付き合ってもないのにけけけ結婚だなんて」
梨花が赤くなって照れている姿が想像出来る。
あくまで想像。
だって半分意識落ちているからもう声しか聞こえない。
「優介、話終わ……うわぁぁぁああああ!!ちょっと花梨さん、落ち着いて!!優介もう気絶してる!!」
「あら、私ったらつい優介に手を出してしまったわ。大丈夫かしら?」
「もう少し慌ててやってもええんやないのか?優介が可哀想でならんわ」
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