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「まぁまぁ、少し落ち着いて。そこは気にしないのが一番だよ。それに今回一番酷い死に方をしたのは僕だと思うよ」
まだルーレットを回している面々がいるが、恐らく酷さにおいて僕を超えることはない。
それぐらい僕が止まったマスは凄かった。
『隕石にぶつかって死亡』
「ありえるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
おっと、今度は僕が叫んでしまった。
だけどこればっかりは許されてもいいと思う。
しかもルーレットを回した一回目でそれを当ててしまい、僕は楽しむすらことなく死んだ。
しかも他の死亡マスで地味に死因が載っていたのに僕の場合は簡略してあり、死亡の一言で済まされた。
そして数ある死亡マスの中で現実味がない死に方ベストスリーに入る。
何なんだよ、隕石って。
「ワイは初めてやから仕方ないけどな、優介は持ち主なんやからこのゲームをある程度把握しているんやないのか?」
僕が興奮状態一直線の道を辿っている時に顔に疑問を張り付けた次郎が聞いてくる。
その質問はごもっともだ。
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