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「とりあえず腹減ったな。優介、何か作ってくれないか?」
ほほーん、なにやらボードゲームで優勝して天狗にでもなっているお馬鹿さんがいるぞ。
……おい、何故みんな目を輝かせて僕を見ているんだ。
「もうご飯時だからね、お腹が空いたんだと思うけど……拓哉、それはつまり僕にご飯を作れと?」
「他に何があるんだ?」
そんな常識だろ、と訴えるような顔で見つめられても困る。
「別に作るのはいいんだけど、人数分の材料ないから必然的に拓也と次郎は抜きだよ」
「「え?」」
「ん?」
「「マジで?」」
「マジ」
これは嫌がらせとかではなくて本当だから仕方ない。
しかし材料が足りなくて食べられない男子二人というのは当然ともご愛嬌とも言えるのは秘密。
とりあえず一人暮らしの僕が買ってくる材料が少ないということには、少し考えたら分かると思うけどな。
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