プロローグ的みたいな?

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『僕』はただただ座り、ただただ空を見上げていた。 遊ぶことなくずっと。 そして時間は早送りしたように進み、あっという間に夕方になっていた。 流石に小さい『僕』がこんな時間まで外にいると親戚の人に迷惑を掛けると思い、ブランコから降りて自宅ではない家へと帰宅する。 一応周りに気を使うぐらいは出来ていた。 そして夢は時間も思いのまま。 驚異的な早さで夜になり、朝になった。 大体昼ぐらいになると時間の流れは元に戻る。 そして待っていたかのように『僕』が現れる。 相変わらず濁った目をしてやがる。 この夢……過去に干渉出来るのなら是非したい。 出来るのならとりあえずこの腑抜けた顔の『僕』をぶん殴る。 ご近所の人に見付かったら一発で警察(もしくは正義の味方)を呼ばれるが、僕が『僕』を殴って何が悪い?と言いくるめてやる。 ……多分病院行きを勧められるだろうな。 『僕』はまたしてもブランコに座り込んで空を見上げている。 そして夕方になるといつものように公園出ていく。 いなくなるとまた夜になり、朝になり、昼になる。 これが何度も繰り返された。 これは実際に起きたことだけど、こうやって蒸し返されると気持ちが良いものではない。 この時はまだいい思い出として存在していないからだ。
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