僕は友達が少……多い方だ

2/39

24287人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
 悪の組織隊長としての作戦を予定より早く終えることが出来たので帰りも予定より早い。  このまま家へ帰宅すると味気無い気がしてもう少し基地でのんびりしよう……というわけでただ今文字通りのんびりしている真っ最中。  お偉いさんも僕が学生という事情を知っているのか、作戦に参加させられる日は休日に多い。今日も休日である。  正義の味方を育成する学校にいることは多分知らないはずだ。  なんにせよ学校生活に支障が起きるほどではないのは結構助かる。  今いるのは場所は隊長としての報酬の一つとして与えられたプライベートルーム。  そこはお世辞にも広いとはいえない微妙な広さの部屋だったが、テレビや冷蔵庫などの家電製品や家具があり、まるで一人暮らしの部屋のようだ。  家にいてもやることはないが、ここにいても家と同じように過ごしていた。  胡座をかきながらテレビを見て今日の晩御飯について考えていると、インターホンの音が部屋に響いた。  それは誰かが僕の部屋を訪ねて来たという知らせ。  生憎心当たりが全くないが。  とにかくあまり部屋の外で待たせるのも忍びないからなるべく速く用件を聞きにいこう。  鍵は掛けてなかったのでドアノブを手前に引き、扉を開ける。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24287人が本棚に入れています
本棚に追加