僕は友達が少……多い方だ

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 空中にいる彼女は宙で体勢を整え、全身の力を込めた大剣を振り下ろす。  身の丈程もある大剣が迫り来る恐怖は小さくはない。  だがそれは所詮見かけ倒し。  重量がない大剣なんてただのでかい剣。  それにはメリットもあるがデメリットも存在する。  大剣は剣よりも叩き斬ることに特化していて、最早叩き潰すでもなんら遜色はない。  それを可能にしているのは圧倒的な重さ、それだけだ。 光剣として重量がないあの大剣は攻撃範囲が広まるがそれは扱いづらくなるのも同等。  小回りが利かなくなる。  要するにだ、大剣を普通サイズの剣で受け止めることも可能。   「あ、思ったけど君の名前聞いてないや」 「ボクに勝ったら……教えてあげるよ」  彼女が宙、僕が地にいる状態で拮抗しているがそんなものが保つわけがない。  現に地球の重力には抗えずに僕と同じ地面へ体が傾き始める。 「それは楽しみだな」  剣同士しか接してないがそこを起点として彼女を再び宙へ浮かせるように弾かせる。  あまり力を入れたつもりはなかったのにかなり後方へ飛んでいった。  ふむ、どうやらわざと飛んだらしいな。
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