僕は友達が少……多い方だ

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 体操選手みたいに空中で何回転かした後に捻りも加えて綺麗に着地する。  ただ足だけは体操選手みたく揃える必要はないので普通にしていた。 「やっぱり止めない?やるだけ無駄だって」  今の繰り出した一振りで速さ、力、技術がある程度理解出来た。  そして思う、『弱い』。  年齢の割りにはかなりの実力者ということは分かる。  隊長格というのも納得出来た。  だけど僕より弱い。 「それは君も分かっているはずだし……止めない?」  彼女も僕の実力の一角は理解しただろう。  そして僕との差を考えてある答えに辿り着く……僕に勝てない事実に。  それを理解したならば僕の停戦の届け出は通るはずだ。  ……まぁ、僕の場合は面倒くさいだけなんだけど。 「たぁぁぁぁぁぁぁああ!!」  聞く耳持たず、か。  予想はしていたからショックは受けない。  首を刈るように放たれた真横の一閃を、数歩下がって距離を取ることで避ける。  これで終わりなわけがなく、僕に一撃を与えるべく巨大な剣を駆使して振り回す。  縦は長く、横は広いので間合いが取りづらい。  取りづらいだけで避けられないわけではないから掠りもしない。
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