僕は友達が少……多い方だ

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 震える手で自宅の鍵をポケットから取り出し急いで差し込む。ガチャリと開錠すると音が聞こえるとすぐさま玄関に入り込む。  急いで靴を脱いだ為に揃えられていないまま。整頓することに意識を向ける間もなく自分の部屋へ駆け込んだ。  僕の部屋にも一応ストーブが備え付けられている。真っ先にストーブの電源を入れると布団へダイブする。毛布を全身に巻き付けてストーブが温まるのを待った。残念なことに冷えた部屋にあった毛布では温もりを感じるどころか寒かった。  それでもないよりマシだしすぐに温まる。ストーブさえ点けばこっちのもんだ。  風呂……入ろうかな。着替えたいしその方が温まる気がしてきた。よし、そうと決まったら行くか。  ようやく点いたストーブではまだ部屋が温まるほどではなく寒さに耐えながらタンスがある方へ向かう。着替え、下着を取り出して急いで風呂場へと向かった。  前以てお湯を入れていなかった浴槽はすっからかん。そのことに気付いたのは服を脱いでいる時だった。この際シャワーだけで構わない。  今日は風呂を上がったらすぐに寝よう。
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