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色々言ってきたが、『僕』が反応したのは最初だけで後は全て聞き流していた。
彼女は諦めることもなく健気に話す。
しかし、いい加減しつこいと思ったので離れようとジャングルジムから降りることを決めた。
半ば飛び降りるような形でジャングルジムから降りる。
彼女がいなくなったのでブランコの場所が空いている。
そこを目指して歩んでみたが止めた。
「ねぇーねぇー、何で無視するのー?お話しようよー」
いないと思っていた人物が隣にいた。
びびったから逃げた。
勿論隣にいた女の子から。
いないと思っていた人物がすぐ近くにいたんだ、それはもう脱兎の勢いで逃げまくる。
目標のブランコさえも通り過ぎてひたすら走る。
危ないことだとしりつつ、顔を後ろへ振り向かせて着いてきてないか確認する。
それは杞憂だったようで後ろには誰もいなかった。
安堵の所為か、自然と走る速さも遅くなる。
「鬼ごっこするのー?いいよー、私が鬼ねー」
なんと後ろにはいないと思っていたら鬼と並走していた。
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