僕は友達が少……多い方だ

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「ありがとう。みんな私の容姿を見るとどうしても一歩引いたように接してくるから、優君にそう言われると嬉しい」  確かに見た目は完璧に外国人。人によっては抵抗を感じる人もいるだろう。僕には理解できないけど。 「そうなんだ。後、優君は止めてよ。恥ずかしい」 「駄目?結構気に入ったんだけどな、このあだ名」 「……優君でも別にいい」 「あはは、優君ツンデレー」  ツンデレって何だ?けど馬鹿にされているのは感じる。 「そんなしかめた顔しないでよ。これでも褒めたんだから」  褒めたのなら仕方ない、許そう。 「優君……。優君は悪の組織のことどう思ってる?」 「いきなりどうしたの?」  突拍子もないことを言われて少し驚いた。 「優君はどう思っているか知りたいの」  脈絡もない話の内容だったけど聞かれたなら答える。答えたどころで何も変わらないのだから。 「別に、どうとも思ってない」 「本当に?だって“悪”だよ?」 「どうでもいいよ。悪とか正義とか。僕はそんなことに興味はないから」  訝しむようにアリアは僕の顔へ目を向ける。それはなんだか拍子抜けした表情にも思えた。
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