そして僕は決意する……多分

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「正義もあまり喜んでないみたいだけどなんで?」 「社会科見学とか面倒じゃん」  ……若干ではあるけど僕と理由が被ってムカつく。そんな正義は放って置くことにしてと。 「万が一その日休んだりしたらどうなるんですか?」 「何だ福野、もうサボるつもりか?いい度胸だなおい」 「め、滅相もない。念の為に知っておこうと思っただけでヤンス」 「……わざとらしいが……まぁ、いいか。一応その辺も報せる。社会科見学は勿論授業の一環だ。サボるなんてことは認められていない上に成績にもかなり響く。……特に赤点常連組、お前ら休んだら留年すると思え。病気になっても無理矢理来い。事故にあっても救急車で送ってもらえ」  他にもいたのに赤点常連組と言ったところで、何故か僕だけが睨まれた。ていうか留年ってマジで?休むつもり満々だったけど、これはかなりキツそうだな。 「うーむ、どうしたもんか」  独り言を言いながら悩む。こればっかりはどうしようもないか。あっちに行っても大人しくしていよう。  あ、そうだ。忘れていたけど石動兄妹と次郎は支部だったとはいえ、本当に正義の味方の一員だったな。弱かったけど。今回のことについて何か知っていたのかな。
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