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呆然と立ちすくむ咲の姿。
「さき…あの、これは…」
戸惑う私。
どう説明したらいいのか。
「南海…」
涙が目にたまってきている。
「咲あのね…」
「ッいいよ!!!!!!」
「ちょっ咲!!!」
勢いよく飛び出した。
私も後を追う。
たどり着いた先は
公園。
「南海…嘘だよね…?」
「だからっ…」
「嘘だって言ってよぉ」
「嘘…じゃ…」
「…っはぁ。」
「咲…?」
「…もういいや」
「えっ!?」
「私…騙されてたんだねー。ホントにばかな女。」
「え、ちょっ…咲」
急変した咲の口調。
「南海も気を付けなよ」
「…?」
「男には気を付けな」
は、はい…?
ちょっと待ってよ。
「んじゃあね。」
「ちょっと咲!!!!」
足早に去ってった咲。
よく分かんないよ。
「南海?」
振り返ると
「和夜!?」
「大通りで何やってんの」
「み、見てたの!?」
「…お前危ないだろーよ。暴走すんな」
「だっ…て」
「大丈夫か?」
「うん…」
何でかな…
涙が溢れてくる。
「泣くなよ」
ギュッ…
「ちょ!!!」
え!?
気がつくと
和夜の腕の中。
「和夜!?」
「何?」
「はなしてよっ」
「はなさない。」
はなさない?
何が起こってるの!?
「お前まだ分かんない?」
「何をよっ」
和夜が和夜じゃない…。
どうしちゃったの。
「だから…
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