0人が本棚に入れています
本棚に追加
「お腹減ってるんだからしょうがないでしょ」
そう言いながらお茶を飲んでいるエルリアを見ながら右代宮はニヤニヤしていた。
「お腹が空いてる妹の為に朝食を作ってくるとしよう」
そう言いながら右代宮は、軽い足取りで台所へ向かった。
「なあ、エルリア」
「………何」
沈黙に耐えきれなくなった木山がつい、話し掛けてしまった。
「さっきからずっと右腕を押さえているけど大丈夫か?」
「…大丈夫」
朝食が出来上がったらしく、それを運んで来た
右代宮が変化に気付きお盆をちゃぶ台に置いてエルリアの右側に座った。
「本当に大丈夫かい?」
そう言って右腕に触れると、エルリアは一瞬、
顔を歪ませた。
「……大分痛そうだね」
右代宮は救急箱から包帯を取り出すとエルリアの右手を掴んだ。
「服を脱いで痛い部分を見せなさい」
有無を言わさない様な表情で言い、エルリアは渋々了承して黒装束の上着を脱いでキャミソール姿になった。
最初のコメントを投稿しよう!