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二人は夜遅くまで続けていたが結局、エルリアは
一太刀も当てる事は出来なかった。
「前よりは良くなったけど、まだあまいわ。」
と、アルトリアは評価を一言述べてから竹刀を片付けて、エプロンを着て台所へ向かった。
帰り支度をしている木山にエルリアが話し掛けた。
「あれ、帰るの?」
「あぁ、明日から学校だし早めに寝たいからね」
そう言って、出ていった所でアルトリアがおたまを持ってやってきた。
「あら、あの子帰っちゃったの?」
頷いたエルリアと一緒に居間へ行き、二人は食事を始めた。
「ところで、明日から学校に行くんだって?」
アルトリアはどこからか入手した情報を確かめるべく、唐突に質問した。
「うん。……もしかして兄貴に聞いた?」
「ええ。あなたが来る前にお兄さんから電話があったわ。」
エルリアはへぇと呟き、舌鼓をうちながら食べていた。そして、
「ごちそうさま」
そう言い食器を台所の流し台に置き、寝室へ歩いて行った。
そしてアルトリアは二人分の食器を洗い、同じ寝室へと向かった。
「姉さんと一緒に寝るの久しぶりだね」
かなり上機嫌なエルリアはそう言い、隣の布団に入ったアルトリアは、
さっさと寝てしまった。
「姉さん寝ちゃった。……私も寝よう」
こうしてエルリアも眠りについた。
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