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次の日、二人は木山の通う学校への転入の準備でバタバタしていた。
「姉さん、弁当まだ?」
「はいこれ。」
エルリアは制服を来て、鞄と弁当を持って学校へと走って行った。
一方、木山は時間ギリギリで教室に入って来た所
で友人の黒谷が話し掛けてきた。
「どうした。昨日が休みだったからって遊び過ぎたか?」
冷やかす黒谷を横目に、自分の席に座った所で
チャイムが鳴り、担任が入って来た。
「はい皆、席に着け。
今日からこの学校で一緒に勉強することになった仲間を紹介するぞ」
そう言って、教室中が
ざわめきだした所で担任が一喝した。
「静かに。では入って来てくれ」
そう扉に向かって言うと
ガラリと開けて入ってきたのは、エルリアであった。
担任が自己紹介するように言い白いチョークで、教科書の様な文字で名前を書いた。
「右代宮侑子です。これから宜しくお願い致します。」
自己紹介をした所で拍手が起こったが、その名前が偽名である事は木山以外誰も知らないのであった。
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