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二人で新発売のCDなどを物色していると突然、黒谷が、
「悪い、用事を忘れてたから帰るわ。」
と、言い出して店を出ていったので木山は後を
追い掛けて店を出たのは数秒の差も無いはずだが、外に出ると黒谷の姿は
どこにも無かった。
「しょうがない、家に帰るか」
ため息まじりにそう言った瞬間、店に入る前と同じ視線を感じたが直ぐに
それは消えてしまった。
「なんなんだよ全く。」
多少の怒りを覚えつつも帰路に着いた。
入学式から一週間後の放課後、木山はクラスメイト達と帰りの挨拶を交わし、一人で帰っていた。
黒谷はというと、担任から生徒会に入らないかと
誘われていたのだ。
「あいつはあいつで色々あるもんな……」
そんな事を呟いていると目の前を何かが通り抜けたかと思うと、突然巨大な生物が姿を表した。
「な、なんだよ、なんだよこれ。」
突然の事に驚いて思わず尻餅をついてしまう。
巨大な生物はRPGによく出そうなオークやゴブリンによく似ている。
その生物は木山に気付くと、持っている棍棒を振りかざした。
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