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待つこと数十分、小さなちゃぶ台に美味しそうな匂いを漂わせた土鍋が置かれた。
「さ、食べようか」
蓋を開けて、少女に箸と取り皿を渡していただきますと言い、二人は食べ始めた。
「美味しいかい?」
「うん………」
味が気になり尋ねた木山だったが、それから沈黙してしまったが一番重要な事を思い出し尋ねた。
「そういえば、名前はなんていうの?」
「エルリア・ソル・ノルディック」
そう名乗った少女はそれ以降、土鍋の中が空になるまで一言も喋る事は
無かった。
「よ、よく食べたな」
食べ終わり、木山はよく考えるとエルリアが一人で土鍋の中の全体量の八割近くを食べている事が判明した。
「……寝る」
そう言うと急にちゃぶ台に突っ伏しようとしたが木山に止められた。
「ちゃんと隣の部屋に布団があるからそっちで寝たら?」
エルリアは渋々了承して隣の部屋へ入った。
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