突然の訪問者

2/3
前へ
/11ページ
次へ
とりあえず応接室に向かった。扉の前に立ちノックをした。「失礼しまーす」と勢いよく扉を開けたすると目の前には高級そうなスーツに身にまとった四十代半ばの男性が座っていた。「遅いぞ!武井!」担任の声にイラつきつつ「話って何なんですか?」ドサッと椅子に座ったすると四十代半ばの男が口を開いた「先生、申し訳無いですが少し席を外していただけませんか? 彼と二人で話がしたいのですが」担任に伝えると「分かりました」そう言うと担任は応接室を出て行った。「それで話ってなんです?」そう颯人は四十代半ばの男に問いかけた「君には特殊任務をお願いしたい。君にこれを渡しておこう、君は今から警察特殊隊員として動いてもらう。」驚いた声で相手に聞いた「俺が警官ってどういうことですか? まだ高校生ですよ?」すると相手は冷静に話した「君は警視総監から特別に選ばれた一人だ、君の身体能力そして特殊能力すべてが今回の任務に匹敵すると警視は判断された。君は嗅覚が優れている他に相手の憎悪まで感じ取る、その力が今必要なのです」颯人はまだ半信半疑だがおよそのことは理解した。「話はわかった、だけどもし特殊任務に加わったらこれから学校とかはどうするんだ?」 相手は少し驚いた表情を見せたが また冷静な顔つきになった 「それは心配ありません。普段はいつも通り過ごしていただければ、ただこの学校内での情報収集さえ行っていただければ」 そう言いながら目の前に拳銃を置いた。 この時颯人はこれは事実だと 確信したのだ、その反面今必要とされているからには力を貸すしかないと思たのだ。「わかった。それでこれから どうすれば?」 警察手帳を持ちながら聞いた。 「今回の任務は学校内にバラまかれるとの情報は入りました。しかし何時バラまかれるかはわかりません。ウイルス自体も何かわかっていません。そこでアナタに ウイルスの情報を集めて貰いウイルスを捜し見つけ次第破壊するという任務をお願いしたい。そこでまずは教室などで情報を集めてください」 颯人は大きく頷き、拳銃を手にとって構えてみた。 「一つ忠告です。拳銃は護身用ですが、 上司の許可が無い限り使わないでください。それと君専用の携帯、そしてイヤホンマイクを渡します。聴取や危険な場所ではイヤホンマイクに切り替え上司の指示に従ってください」 携帯に着信があり相手から電話に出るよう促され通話ボタンを押した。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加