始マリ

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最近、ずいぶん寒くなってきた。 もうすぐ11月も終わりだから、仕方ないと言っちゃえば、仕方ないんだけど… でも、私は冬は嫌い。 日が落ちるのが早くなるっていうのもあるけど、何となく嫌い。 「菜月、おはよ」 「おはよー。光樹は元気だよねぇ、毎日毎日…」 幼馴染みの松川光樹。 このクラスの委員長もやってて、文武両道だからちょっと憧れる。 顔立ちもいいし、唯一欠点て言えば、私よりも背が低いってことかな? ちなみに私は159㎝で、光樹は153㎝…くらい。 「光樹、宿題やって来た?」 「そりゃもちろん。何、また?」 「言わなくても分かる辺り、さすがだわ」 渋々って感じだけど、ノートを貸してくれた。 ま、いつものことだから、文句の1つも言われない。 お礼を言いながら受け取って、雑な文字で写していく。 「…菜月、そろそろ自分でやれば?」 「あ、早苗。いたんだ」 「相変わらずで安心したわ」 もう一人の幼馴染み、白河早苗。 長い茶髪を適当に纏めて、ポニテっぽくしてる。 「早苗がそう言うのは、早く自分も写したいからでしょ?」 「何か文句ある?」 …あるけど、無い…
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