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食事がいつも以上に喉を通らなくなった。
フワフワして、ドキドキして、柊さんの事で頭の中がいっぱい。
遠藤も課長も好きで、誰が本当に好きなのか分からないけど、1人1人に対しての好きって気持ちの種類に違いがあるのは分かっている、今の状態。
見極めなくちゃーーちゃんと。
「一条さんの趣味って何?」
「はい?
あ、えっと、映画鑑賞です」
「ああ、そういえば前に映画館で会ったよね。
何年も前って話じゃないのに、一条さん変わっちゃったから懐かしいな。
最近は? 何か見た?」
懐かしがらなくていいから忘れて欲しいなあの日の事は。
私にとっては舞い上がっちゃった思い出の日だけど。
「ホラーを見に行きましたけど、途中退場したので内容はサッパリです」
「ホラー? へー、意外。
もしかして、怖くて途中退場?」
「その通りです」
「あはは、一条さん可愛い」
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