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金縛りに遭った様に動けなくなってしまって。 冷静になったら、私を抱き締めている遠藤の腕が微かに震えている事に気付いた。 「ねぇ、どうしたの? 遠藤。 体、震えてる」 「……怖いんだよ。 お前、自覚無いだろうけど、拒食症になりかけか、もうなってる」 ・・・・は!? 何かと思えば、私が拒食症? もーコイツ、マジで面倒臭い。 脱力した私は、遠藤の胸に顔を埋めたまま溜め息を吐いた。 「あのさぁ。 拒食症とか、無いから」 「お前は自覚してないだけ」 「取り敢えず放してくれない? これじゃ話出来ないし」 「無理」 こっちが無理だよバカ!
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