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すったもんだの押し問答の末、漸く再び落ち着いたソファーの端と端。
「そこまで言うなら、私が拒食症だって根拠を示してよ」
「簡単だよそんなの。
ちょっと待ってろ」
そう言い残し、遠藤はスッと立ち上がって部屋を出て行った。
一瞬、閉め出してやろうという気が湧いたけど、卑怯な気がしてやめた。
それにしても遠藤は。
元デブの私が拒食症だなんて笑わせる。
遠藤が居なくなって広くなったソファーにゴロンと横になり、乾いた笑い声を上げた。
私が消えて無くなりそうとか、バカみたい。
笑ってやろうと思ったのに。
そう言った遠藤の声が余りに切なかったから、笑えなくて。
天井をボーッと眺めながら、遠藤の帰りを待っていた。
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