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９

＊＊＊

｢どれを選んでもいい。

一口で構わない。

食ってみろよ｣

｢食べられる訳無いじゃないっ。

ダイエット中だよ！？

バカじゃないの！？｣

コンビニに行ってきたらしい遠藤がテーブルに並べたのは、オニギリ、ポテトサラダ、焼きそばパン、ドーナツ、コロッケ、フライドチキン、チョコレート、ケーキ、プリン、その他諸々。

兎に角ハイカロリーでダイエッターには天敵の食べ物ばかり。

｢だから。

１つを丸々全部食えとは言ってない。

一口でいいって言ってるだろ？｣

食べられるよ一口位。

私、拒食症なんかじゃないもの。

一番カロリーが少ないの……どれ？

マシなんじゃないかと思った物を手に取り、カロリーを確認しようとしたら、表示はマジックで塗り潰されていた。

見たら、他の物も、全て。