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「じゃあ、自覚しろ。 自分が拒食症だって事。 そこから始めなきゃ、克服出来ないから。 今のお前は痩せ過ぎ。 分かる?」 「……痩せてない。 腕も脚もまだまだ太いし、お腹も背中も沢山肉が付いてるもん」 「ふっ……。 先は長そうだな。 まぁいい、付き合ってやるさ。 お前が克服出来るまで」 私の後頭部を撫でる遠藤の手が優しくて。 助けてくれようとする気持ちが頼もしくて。 ずっと毛嫌いしていた遠藤に対して、どんな態度をすればいいのか分からなかった。 「遠藤」 「ん?」 「何でこんなに私に構うの? 同期だから?」 「……そ。 たった1人しか居ない、大切な同期だから」 「・・・・ウザいよ」 照れ隠しにそう言うと、私の頭をペシッとはたいた遠藤は、抱き締める腕の力を強めた。
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