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事務室に戻ると蛭田財務課長と西木総務課長が待っていた。
「ごくろうさまでした。東山さんには、急がしいなかご足労いただいすいませんでした。
こちらの手違いで廃棄予定の段ボールを提出してしまったものだから、こんなことになってしまって。
戸野管財課長には、申し訳なかったとよろしくお伝えください。」
「でも検査院も無理な注文いってきますよね。もう廃棄してしまった案件について資料を揃えるよういってくるなんて。」
「西木課長は、宮崎の件は知ってたんですか?いやー初耳だよ。
いろいろ関係者に聞いてみたんだが、そんな交換の話なんて聞いたことないっていう奴ばかりだったよ。」
「今回の件はとりあえず保留だけど、それでも何とか講評まで終わって他の件はお咎めなしだったからまーよしとしましょうよ。」
「準備から2週間、禁酒してきたんだから、今日は盛大に打ち上げといきますか。
東山さんもいっしょにいかがですか。今は東京都に出向中だけど、前はうちの日置と横浜でいっしょだったみたいじゃないですか。」
「せっかくなんですが、すいません。この件については本日中に報告しなければいけないのと、あと調べておきたいこともありますので、
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