鮮紅の稲妻

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「新入りの様子が変じゃないか?」 闘いを一部始終静観していた京一が、ポツリと呟いた。 「それは僕も考えてたよ☆身体から漏れてるマナの量も尋常じゃないし☆もしかしたら暴走してたりして☆」 京一の呟きにポルメリオは答える。 「その予感は外れていて欲しいもんだな…」 そう話す2人の目の前では、赤服が鈴梨に砲身を向け、撃つ瞬間だった。 「!?またか!!アイスアーティストッ!!」 京一はとっさに分厚いドームて自分とポルメリオを包む 直後 [ゴアァァァァァァァァァァ!!] 「くっ!!やはり氷がもたねぇか!?」 京一の張ったドームは見る見るうちに溶けて行く 「これさっきよりヤバいよ!?☆」 どんどん溶けていく氷に焦るポルメリオ 「こりゃ暴走の線で確定だな…クソッ!!」 収まった頃を見計らい穴の開き始めた氷を解除し、鈴梨に視線を向ける。 鈴梨の左肩には紅蓮の羽が、右肩には蒼白の翼が出現していて、大きく羽ばたかせ、鈴梨の目の前で紫電を発生させていた。 「コレは苦戦しそうだな…」 京一の頬を嫌な汗が流れ… 「まさか…☆あれを鎮めなきゃいけないのかな?☆」 ポルメリオは既に冷や汗で服をびっしょりと濡らしていた。
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