鮮紅の稲妻

5/12

42人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
「俺は理不尽には屈しない!!」 1人の刀をはじき蹴りをいれ、右手に力を溜める。 「喰らいやがれ!!」 鈴梨は距離を取ると同時に溜めていた力を上へ投げた。 「"降り注げ""パンドラ"!!」 鈴梨が叫ぶと上にあがった光の球から何十本もの短剣が兵士たちへ放たれ近接部隊はほぼ壊滅状態へと追いやられた。 「殲滅兵器かッ!?しかたない…鮮紅部隊!!」 女が叫ぶと、黒服部隊は下がり。 「お前らの力を小僧に見せつけてやれ!!」 「「「「「御意!!」」」」」 戦隊にありそうな5人組が前に現れた。 「おとなしく投降しろ」 「今ならまだ…」 「お咎め無しですみます!!」 「僕等は一般部隊なんかより」 「桁違いに強いぞ♪」 戦隊達は決められていたかのような台詞回しで話し鈴梨へと構える。 「お生憎だが俺はアンタ等の仲間にはなんねぇよ…、んじゃな!!」 そう言って鈴梨は後ろにあった壁を飛び越え全力で逃げ出した。 「やりゃできるもんだな…」 鈴梨はフェンスを越えた自分の脚力に気をとられ、一瞬気を抜いた。 「逃がしはしない。アースアーティスト。」 その隙は大きく、緑の服が手をかざすと、土が隆起し、鈴梨はそれにぶつかる。 「ぐっ!?地面が急にっ!!仕方ねぇ…!!パンドラァ!!」 鈴梨は目の前に球を投げ、前方に向かって発動させる。 「甘いよ♪すたーまいん♪」 黄色の服が手を空へかざすと、空から岩が降ってきてパンドラごと鈴梨を吹き飛ばした。 「ぐぅッ!!さすがに無茶だったか…!!」 その勢いを殺し難なく着地すると… 「無茶なら単純に…、押し通す!!」 拳の前に小さな双刀の槍を出現させ、中心に力を溜める。 「何をするかはわかりませんがさせません!!ライジングバレット!!」 ピンク服が腕を振ると、雷球が鈴梨へと向かった。 が、しかし [パァン!!] 雷球は青い閃光によって相殺される。 「"神槍"グングニル…」 グングニルの中心にある小さな球体からは、煙が上っていた。 「もう一発!!」 そう言って鈴梨は空間を殴り抜く。すると拳に展開されているグングニルから、異様な速度で閃光が撃ち出される。 「僕が護る!!ポイズンミラー!!」 青い服が両手をかざすと、青服の目の前に鏡のような物が現れ閃光を真上に反射した。 「次は俺が行くぞ。シャインアーティスト」 赤い服の手から純白のロープが鈴梨へ向かっていく。 「"発射"」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加