鮮紅の稲妻

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「チィッ!!シャインアーティスト!!」 赤服は瞬時に両腕を回復させ刃を生成し向かい撃つ 「さぁ…宴を始めようか!!」 鈴梨は右手に力を集中させる。 すると、ただの刃だった刀身が形を整え刀に変化した。 「霊刀…グングニル…!!」 そのまま斬り掛かり、赤服と刃を交える。 「なかなかの腕だ…」 赤服はそんな声を漏らした。 「そりゃありがとよ!!」 鈴梨は赤服を弾き返し、追撃のために振り抜く 「フッ!!」 赤服はそれをのけぞって回避すると、起き上がる勢いを利用し突きを放つ。鈴梨はそれを刀で受け流し、すかさず刀を振り下ろす。 「面倒な奴だ!!」 赤服は一度大きく距離を取った。 「そこは攻める所だったな…」 鈴梨が再び力を込めると刀は巨大な剣へと変化し 「"崩剣"…グングニル!!」 鈴梨の身長と変わらない長さの巨剣へと切り替わった。 サイズには見合わない速度で横に薙ぎ、そのまま走り出す。刃の軌跡は真空波になり、赤服へと向かい凄まじい速度で突き進む。 「クッ!!シャイニングカッティング!!」 赤服もそれに応戦しようと、剣を降り下ろし真空波を発生させ鈴梨の真空波に衝突させる。 お互いの技は一瞬の均衡の後、鈴梨の真空波が赤服の真空波を断ち切るようにして押し切った。 「コイツ…強い!!」 赤服はそれをしゃがんでかわし、鈴梨へと駆け 「シャイニングブレード!!」 一瞬で距離を詰め斬り上げた。 「叩き落とすまでだ…」 鈴梨は崩剣を片手で持ち、振り下ろす。 [バギィィン!!] 赤服の剣は崩剣の重さに耐えきれずにへし折れた。 「あんなに軽々振っているのにこの威力なのかッ!?」 赤服は鈴梨と距離をとり腕を向ける。 「ならこいつだ!!シャイニングキャノン!!」 赤服の腕に光がまとわりつき、大砲のような形へと変化した。 「ショット!!」 叫ぶと同時に赤服の大砲から大口径のレーザーが放たれる。 「貧弱なんだよ!!」 鈴梨は既に発現体制になっていた左手を引いた。 「喰らい貪れ…紅龍!!」 鈴梨は発動詩に乗せて空間を殴り抜く、それに応えるように、 [ゴアァァァァァァァァァ!!] 深紅の龍がレーザーを飲み込み赤服へ迫る。 「クソッ!!シャインマジック!!」 龍は大口を開けて赤服を飲み込んだ。
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