夢の中で逢った、ような‥

2/8
59人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
  「はぁっ‥はぁっ‥‥」 長い長い迷路のような空間 ひたすら走り続け 外へと通じる扉を開ければ 変わり果てた自分の住む街が広がる そして たったひとりで戦う男の子の姿が 「ひどい‥‥っ」 瞳にうっすらと涙を浮かべ呟けば 「仕方ないよ‥彼だけでは荷が重すぎたんだ」 足元に寄り添う小動物 ジャニーさん 「そんな‥っ、あんまりだよ‥‥こんなのって‥」 「増田、運命を変えたいかい?」 言葉を遮るように発せられたのは ちょっぴり胸を熱くさせる言葉 目を丸くして耳を傾けてみる 「この世界の何もかも全て、君が覆してしまえばいい。それを可能にする力があるんだから」 「ほ‥ほんと‥‥なの‥?」 聞けば聞くほど 信じられないことばかりで 思わず聞き返してしまうも 返事は決まっていた 「もちろんだよ。だから‥僕と契約して、魔法少女になっちゃいなYO☆」 そして暖かい光りが自身を包んだ瞬間 --ピピピピピピ‥!! 「ぅあッ‥‥夢オチ‥?」 目覚まし時計の音で目を覚まし 一日がはじまる  
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!